クラダの物語

愛の贈り物。アイルランドで作られるクラダ(Claddagh)は何世紀にも渡り語り継がれてきました。

むかしむかし、若いアイルランド人の船乗りが捕まり、奴隷として身売りされました。アイルランドから遠く離れた土地から、彼は心の中で残してきた愛しの恋人をずっと想っていました。決して、忘れる事ができない彼女。数年後、彼は無事に故郷のゴールウェイ(Galway)の街に戻り、クラダリングを彼女に贈りました。奴隷の数年間、金細工クラフトの技術を磨いていたんです。クラダは彼の永遠の愛の印でした。「その手の中に私はハートをあなたに捧げ、クラウンに私は愛の忠誠を誓います」

クラダとは、アイリッシュアーチを過ぎたゴールウェイの街壁の外にあるユニークなエリアのことです。元々は、漁師の街で、そこに暮らしていた漁師達は「クワ」の使用を禁止されていて、クラダの王様によって統治されていました。クラダのコミュニティでは、19世紀まではゴールウェイに海の幸を届けるのが主な産業でした。今や、伝説のクラダリングが生まれた街としても有名です。クラダはアイルランドでは、友情の証や結婚指輪として利用されています。クラダのシンボルは、王冠を着けたハートを両手で支えている伝統的なシンボルで、愛(ハート)と、融合(両手)と、忠誠(王冠)を象徴しています。

その起源は、ゴールウェイに暮らしていたジョイス家と関係があります。地元の漁師であるリチャードジョイス(Richard Joyce)は愛していた女性と結婚することになっていました。しかし、アルゼンチンの海賊に捕らわれ、ムーア人の金細工職人の家に奴隷として売られました。そこで、彼は金細工を学びました。数年後、彼は釈放され、ゴールウェイへ、彼をずっと待っていた恋人の元へ帰ることができました。彼は初めてになるクラダリングを彼女に贈り、彼らは結婚しました。

クラダリングの身に着け方には言い伝えがあるのをご存知ですか?

伝統的には、恋人を求めている時、ハートの先端を外側に向け、右手に身に着けます。これは、あなたのハートがまだ誰のものにも取られていない事を表します。

逆に、ハートを内側(通常の向き)に右手に着けると、既に恋人がいる事を表します。

結婚したら、愛と忠誠を誓う意味で、左手にハートを内側(通常の向き)に身に着けます。

あなたのクラダはあなたについて何と言いますか?

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